本気

スウィングガールズを見て、立ち直りました。

先日(月曜日)、この前オノヨーコを一緒に見に行ったchechen君とデビルマンを見に行きました。様々な事情があり、一応見ておかなければと思っていたものの、最低な前評判に尻込みしていたところに、先日のコンサートがあり、「行くぞ!」とテンションが上がった次第です。

しかし、ひどかった。アニメーションはデフォルメの美学なわけですよ。アニメーションが生き残るために必要なのは「よりリアル路線」ではないはずです。
はっきり言って、無駄なシーンばかりでした。原作ファンへの冒涜です。永井先生もどこにOKを出したのかわかりません。さらに言うと、俳優はほとんど一人も出てきません。モデルとアイドル、その他、なぜそこに必要なのか理解に苦しむキャラクターの濃い有名人。頼みのCGにいたってはもう目も当てられず。モーションピクチャーとかどうでもいいっす。10億もかけたら中学生でももっとましなものを作ります。100歩譲って、主役級のキャストは仕方ないとしても(がんばってる子役はいた)、無駄なシーンをできる限り削ってへたくそでもそれなりに見える脚本を書く必要があったと思います。

一方、スイングガールズウォーターボーイズとやってることは大差ありません。でも良いです。努力して少しでも現状を打破する。ひとりひとりを見たらファンになれなくても、映画の中ではがんばれ!と思えました。それで、いいと思います。

実写なら役者が血反吐を吐く、アニメーションならアニメーターが血反吐を吐く。何ら変わりはありません。デビルマンがひどかったのは1つも本気が伝わってこなかったからなのではないかとふと思いました。